日本の伝統音楽の粋を集めた「日本音楽の巨匠 Masters of Japan」はレコード・メーカー4社(キングレコード、コロムビアミュージックエンタテインメント、財団法人ビクター伝統文化振興財団、日本クラウン)の合同企画です。
美しい日本語がもっているメロディと響き、和楽器の音色とサウンドが醸しだす情感こそが“和”の味わいです。この「日本音楽の巨匠 Masters of Japan」シリーズのすべてのアルバムが、日本の伝承音楽文化の真髄を伝えています。日本に生まれ育った人なら、自然と身の内に染み込んでいるものばかりです。「日本音楽の巨匠」たちの演奏との出会いは、あなたの内なる日本文化=和との出会いとなり、あなたの中のある日本の再発見となるでしょう。
日本を代表する伝統音楽文化の担い手であり、“人間国宝”をはじめとする誰もが認める超一級の演奏者たちの“至芸”との出会いをお楽しみください。まず、最初に本物の“芸”を体感していただきたいのです。
日本音楽の巨匠 Masters of Japan
日本の伝統音楽シリーズ
海外に誇れる日本の伝統音楽文化は、まさに日本のクラシック音楽です。
少なくともこれだけは聴いてほしい!日本をいま再発見!
全14タイトル 全14枚セット
(※11タイトル完売です)
※販売価格は税込価格です。
各1枚
カートは各説明の下部にございます。
――『 箏 』――
【1.米川敏子 箏曲の世界 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 「八段」(八橋検校) 箏:米川敏子
(2) 「夏の曲」(吉沢検校) 歌・箏・本手:米川敏子 歌・箏・替手:米川裕枝
(3) 「行く春」(「車塵集」より佐藤春夫訳詩/米川敏子)
歌:今藤文子
第一部Part1琴:米川敏子、米川裕枝、中川敏華 箏:小林敏弓
第二部Part2箏:米川恵美、辻本親登代、佐取敏賀寿
(4) 「ながれ」 箏:米川敏子
(5) 「嵯峨の秋」(菊末検校) 歌・箏・替手:米川敏子 歌・箏・本手:米川親利
箏・本手:米川恵美
(6) 「みだれ」(八橋検校) 箏・替手:米川敏子 箏・本手:米川裕枝
[解説]
生田流箏曲の人間国宝、米川敏子の芸術をあますところなく収めた1枚。
芸術祭賞も受けた創作面での才能も必聴。中近東の音階を用いた、斬新で不思議な世界が味わえる。
米川敏子ならでわの表現の綾が、心の襞に染み通って行きます。
箏曲には生田流と山田流という大きな二つの流派があり、生田流は手につける爪が四角で、爪の角を使うため、楽器に対して斜に構えて演奏を行っている(山田流の爪は丸く、奏者は楽器に正対)。
[米川敏子(よねかわ・としこ)]
1913年兵庫県姫路市生まれ。2005年に92歳を迎える、箏の人間国宝。
生田検校(1656〜1715)から始まる生田流箏曲を父米川琴翁に師事。
1942年日本文化連盟コンクール第1位を始め、若くして高い境地を示し、名声を博した。
また作曲法を平岡次郎に師事、現代的な知性と情感を取り込んだ、新しい箏曲の創作でも才能を発揮。
芸術祭奨励賞、芸術祭優秀賞等を受賞。平成8年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【2.箏 沢井忠夫/日本の抒情 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) さくらさくら (2) 荒城の月 (3) 花 (4) 毬と殿さま (5) 早春賦 (6) 里の秋
(7) あんたがたどこさ (8) 赤とんぼ (9) ないしょ話 (10) 雨降りお月 (11) 七つの子
(12) もみじ (13) 「六段の調」より (14) 春の小川 (15) 通りゃんせ (16) 冬の夜
…沢井忠夫と沢井忠夫合唱団・コロムビア・オーケストラ…
[解説]
早くから作曲と箏演奏の名手として知られていた沢井忠夫。
1980年には沢井箏曲院を創り、後進の育成につとめるとともに演奏活動を国内だけでなく、諸外国にまで行い、また演奏活動だけでなく箏や三味線の作曲活動にも力を入れ、現在「鳥のように」など、名曲となっている作品が数多く存在している。
本作は、わらべうた・唱歌など、民衆に親しまれよく知られている歌を、沢井忠夫とその合唱団の演奏にて収めたリリカルな1枚。
[沢井忠夫(さわい・ただお)]
1937年愛知県生まれ。箏曲演奏者・作曲家。60年東京芸大専攻科修了。
早くから作曲と演奏の名手として知られ、芸術祭優秀賞、松尾芸能賞など多数受賞。
80年には沢井箏曲院を創立し、後進の育成につとめるとともに演奏活動を国内だけでなく諸外国にまで行う。
また箏や三味線の作曲活動にも力を入れ、現代箏曲をリードしてきた。
「火垂る」「鳥のように」など、100に及ぶ作品を遺している。
97年4月逝去、59歳。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【3.生田流箏曲/宮城道雄 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 六段(作曲:八橋検校) (2) 春の海(作曲:宮城道雄)
(3) みだれ(作曲:八橋検校) (4) 春の夜(作詞:土井晩翠、作曲:宮城道雄)
(5) 唐砧(作曲:宮城道雄) (6) 落葉の踊り(作曲:宮城道雄)※SP原盤
…(1) 〜(3) (6) 箏:宮城道雄 (2) ヴァイオリン:ルネ・シュメー (4) 歌・箏本手:
宮城道雄、箏替手:宮城喜代子、尺八:吉田晴風 (5) 箏高音:宮城道雄、
箏低音:宮城喜代子、三弦:長野信秀 (6) 三弦:吉田恭子、十七弦:
新谷喜恵子…
[解説]
16歳での処女作「水の変態」が現代箏曲作品の最高峰とされるほどの、日本音楽界の不世出の天才箏曲家。
箏曲宮城会を興し全国各地に会員を育て、箏のシューベルトとも称され、誰でもが口ずさむ名曲「春の海」に代表される作品の素晴らしさと演奏の美しさで、絶大な人気を博した。
今日までの箏曲の隆盛は、この宮城道雄なくしてはあり得ない。
このアルバムには、その極めつけの名演奏を「古典」と宮城「作品」から収録している。
[宮城道雄(みやぎ・みちお)]
1894年4月7日神戸三宮出身。生後悪性の眼疾を患い、8歳で失明。
生田流箏曲の中島検校に入門。16歳で処女作《水の変態》を作曲。
「新日本音楽」と呼ばれた音楽活動の中心となり、旧来の邦楽にないさまざまな演奏・作曲活動を行う。
東京音楽学校教官。芸術院会員を歴任。
1956年6月25日未明、東海道線刈谷駅付近で急行「銀河」から転落、同日午前7時15分、愛知県刈谷市の豊田病院で死去。
※販売価格は税込価格です。
【4.山田流箏曲/中能島欣一 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 三つの断章(作曲:中能島欣一) (2) 赤壁の賦(作詞:松本一太、作曲:
中能島欣一) (3) 三絃協奏曲第一番(作曲:中能島欣一) (4) 盤渉調
(Banshikichyo)(作曲:中能島欣一) (5) さらし幻想曲(作曲:中能島欣一)
…(1) 箏:中能島欣一(2) 歌・箏本手:中能島欣一、中能島慶子 箏替手:
吉田純三 尺八:納富寿童(3) 〜(5) 三絃:中能島欣一(3) 箏高音:中能島慶子
箏中音:品川正三 箏低音:吉田純三(5) 箏:鈴木清寿 フルート:芝祐靖…
[解説]
昭和期を代表する山田流箏曲演奏家。それまでの名演奏家とも一線を画す、正確無比な演奏技術と解釈を示し、名実共に山田流箏曲の最高峰として今なお語り継がれている。
古典には常に新たな可能性と演奏法を追究し続け、さらに比類ない芸術性から多くの作曲作品を創造した。
箏と三弦の双方に余人の追随を許さない優れた技量を誇った師自身の演奏によって、「三つの断章」「さらし幻想曲」など今日も愛され演奏されている名曲を選び収録。
[中能島欣一(なかのしま・きんいち)]
1904年12月16日東京市出身。祖父中能島松声の高弟丸田島能に箏・三弦を学ぶ。
29年第一回演奏会を開催。40年日本三曲協会創立。50年東京芸術大学教授。54年芸術祭賞受賞。
61年日本芸術院会員。64年現代邦楽作曲家連盟創立、会長に就任。66年重要無形文化財(人間国宝)認定。
68年社団法人日本三曲協会初代会長就任。73年山田流協会会長就任。83年文化功労者。
84年3月19日死去。
※販売価格は税込価格です。
【5.現代箏曲/沢井忠夫 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 詞曲1番(作曲:松村禎三) (2) 箏二重奏曲「波」(作曲:杵屋正邦) (3) 二面
の箏と十七弦のための「三つのエスキス」(作曲:清水脩) (4) 旅懐(りょかい)
(インプロヴィゼイション)(作曲:山本邦山) (5) 火垂る(ほたる)〜U箏独奏の為に
(作曲:沢井忠夫)
…(1) (2) (5) 箏:沢井忠夫(1) 尺八:横山勝也(2) 箏:沢井一恵(3) 第一箏:沢井忠夫、
第二箏:井原潤子、十七弦:沢井一恵(4) 箏/十七弦:沢井忠夫、尺八・インド笛:
山本邦山…
[解説]
生田流箏曲演奏家。50代の若さで没した不世出の天才箏曲家。
同世代の山本邦山、青木鈴慕らと切磋琢磨しながら独自の演奏法と作曲法を自らのものとし、天性ともいえる研ぎ澄まされた感覚から紡ぎ出す音楽が多くのファンを魅了。
その演奏の素晴しさに魅せられた作曲家から多くの優れた作品を提供された。
生の演奏ステージの魅力は飛びぬけたもので、「もう一度あの演奏を聴きたい」と願うファンが多い。
沢井自身の作品を含む名曲を収録。
[沢井忠夫(さわい・ただお)]
1937年愛知県出身。生田流箏曲家・作曲家。60年東京芸術大学邦楽科、62年同専攻科卒業。
64年民族音楽の会(青木鈴慕、沢井忠夫、山本邦山他)結成。
古典からジャズ、クラッシックまで幅広いジャンルを箏で表現するさまざまな試みを通じて、箏音楽の領域拡大に多大な貢献を果たし、現代邦楽の第一人者の地位を築いた。
84年中島健蔵音楽賞受賞。後進の指導育成にも精力的に取り組み、沢井箏曲院を創設。
97年4月1日死去。
※販売価格は税込価格です。
【6.箏幻想/深海さとみ 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 闌拍子(Ranbyoshi)
(2) みだれ幻想(箏独奏の為のみだれ幻想―八橋による―)
(3) 雪むすめ
(4) たまずさに
…箏:深海さとみ…
[解説]
本作品は杵屋正邦の傑作だが、箏曲の演奏とともに掛け声の部分が重要になる。
この掛け声を人間国宝田中伝左衛門(先代)の三女で女流囃子方の田中佐太郎(女性でありながら歌舞伎座の舞台に立つのを許された人物)の指導を受けるといった、レコーディングにおけるこういった姿勢こそが彼女の箏に対する情熱である。
「みだれ幻想」は彼女の為に牧野由多加が書き下ろしている。また3,4曲目は彼女が作曲したオリジナル作品。
[深海さとみ(ふかみ・さとみ)]
1950年生まれ。幼い頃より祖母に箏の手ほどきを受け、宮城喜代子(人間国宝)、宮城数江に師事。
東京芸大邦楽科在学中に、宮城会全国コンクール1位入賞。
同大学院卒業後、日仏文化交流のためのフランス演奏旅行や、83年のリサイタルで文化庁芸術祭優秀賞受賞するなど華々しい演奏活動を行なう。
また全米9都市でのコンサート、カンヌ、スイスでの音楽祭参加など、海外での活動も目覚しい。
最近は母校の大学で後進の指導にもあたる。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
――『 尺八 』――
【7.竹韻〜横山勝也・尺八の世界 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 鈴法(山越)(Reiho Yamagoe)(琴古流本曲) (2) 鹿の遠音(Shika No Tone)
(琴古流本曲) (3) 産安(San'an)(琴古流本曲) (4) 第三風動(Hudo No.3)
(杵屋正邦) (5) 惜春(Sekishun)(横山勝也) (6) 界(Kai)(横山勝也)
(7) PENTAGONIA U(関一郎) (8) 手向(Tamuke)(琴古流本曲)
…尺八:横山勝也、古屋輝夫、眞玉和司(Madama Kazushi) 箏:大成道子
(Onari Michiko) エレクトーン:吉野恵子 尺八:加藤秀和、上遠野衛(Katono
Mamoru)、柿堺香(Kakizakai Kaoru)…
[解説]
純邦楽とクラシック音楽を融合させた武満徹の名曲「ノヴェンバー・ステップス」における、盟友・鶴田錦史の琵琶とともに、日本に尺八ありと世界に知らしめた巨匠・横山勝也による渾身のアルバム。
伝統的な至高の琴古流本曲からデュオ、トリオ、五重奏といったさまざまな編成による演奏を収録、日本の古典的楽器・尺八の新たなる可能性を追究した意欲作。
立花隆が特別寄稿した「横山勝也さんのこと」を収録。
[横山勝也(よこやま・かつや)]
1934年静岡生まれ。琴古流・吾妻流尺八を祖父篁邨(こうそん)、父蘭畝(らんぽ)に学ぶ。
59年福田蘭童(ふくだらんどう)、海童道祖(わたづみどうそ)の両師に師事。
その後尺八三本会を青木鈴慕、山本邦山氏と結成。
流派を超えた活動も試み、武満徹作曲「ノヴェンバー・ステップス」(67年)を琵琶の鶴田錦史、小澤征爾指揮・NYフィルとともに初演、大きな反響を呼び、以後世界各地や国内で100回以上演奏を行なう。
※販売価格は税込価格です。
【8.尺八 三橋貴風/虚無僧の世界 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 〜(5)
[普化成仏(Fuke Jobutsu)] (1) Prologue 呼竹 受竹(Yobidake Ukedake)
(2) PartT通り(Tori) (3) PartU門付(Kado Zuke) (4) PartV鉢返し(Hachi Gaeshi)
(5) Epilogue 呼竹 受竹(Yobidake Uedake) (6) 転菅垣(Marobashi-Sugagaki)
(7) 鈴慕(Reibo) (8) 霧海序(Mukaiji)
…作曲・編曲・指揮:山屋清(Yamaya Kiyoshi) 尺八:三橋貴風(Mituhashi Kifu)
演奏:山屋清とコンレンポラリー・サウンド・オーケストラ…
[解説]
尺八は江戸時代に禅僧の一派「普化宗」の法器として、虚無僧が使用していたもの。
明治時代になってからは、三曲合奏の胡弓に代わって尺八が用いられるようになり、世に広まった。
本作は、虚無僧が吹いた曲というテーマに絞って、山屋清が作曲・編曲。
尺八琴古流の名手として、国内だけでなく国際的にも活躍している三橋貴風と洋楽器の組み合わせによる、新しい感覚のコンテンポラリー・サウンドの傑作に仕上がった。
[三橋貴風(みつはし・きふう)]
1950年生まれ。琴古流尺八奏者。
80年「三橋貴風第一回 リサイタル」により文化庁芸術祭優秀賞を、81年に大阪文化祭賞を受賞し、89年にソロ・リサイタルにより、文化庁芸術祭賞を受賞。
94年、東京フィルハーモニー交響楽団のヨーロッパ公演にソリストとして参加、ヨーロッパ各地での公演で絶賛を博した。
邦楽啓蒙プロジェクト「デーモン小暮の邦楽維新」をプロデュースし展開。
海外の交響楽団からのソリストとしての招待も多い。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【9.琴古流尺八/山口五郎 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 一二三鉢返調(Hifumihachigaesi No Shirabe)(琴古流尺八本曲)
(2) 巣鶴鈴慕(Sokakureibo)(琴古流尺八本曲) (3) 霧海?鈴慕(Mukaidireibo)
(琴古流尺八本曲)(4) 鹿の遠音(Shika No Toune)(琴古流尺八本曲)
…尺八:山口五郎…
[解説]
昭和、平成を代表する琴古流尺八演奏家。味わい深い枯淡の名演奏が今も多くの人の胸に甦る、名実共に尺八界の第一人者。
1977年米国が打ち上げた惑星探査機ボエジャーU号には、日本の音として山口師の演奏による「巣鶴鈴慕」が搭載され、現在も飛行中であることは良く知られている。
このアルバムには、「巣鶴鈴慕」をはじめとする琴古流本曲の名曲を厳選し、惜しまれつつこの世を去った山口師の忘れえぬ名演奏によって収録している。
[山口五郎(やまぐち・ごろう)]
1933年2月26日東京本郷生まれ。琴古流尺八演奏家。11歳から琴古流尺八を父・四郎に師事。
56年NHK邦楽技能者育成会第二期卒業。63年琴古流竹盟社を継承。67年米国ウエスリアン大学より客員教授として招聘。
71年第一回モービル音楽賞を受賞。74年文化庁芸術祭大賞受賞。87年東京芸術大学教授。92年人間国宝認定。
95年日本芸術院賞受賞。96年紫綬褒章受賞。流麗かつ的確、その枯淡の名演奏で広く知られる。
99年1月3日死去。
※販売価格は税込価格です。
【10.都山流尺八/山本邦山 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 詞曲2番(作曲:松村禎三) (2) 蒼茫(そうぼう)(作曲:牧野由多可)
(3) 無伴奏尺八組曲第五番「波斯(ペルシャ)」(作曲:唯是震一)〜1.大砂丘
2.楔形文字 3.王の墓 4.市場 (4) 壱越(いちこつ)(作曲:山本邦山)
(5) 風動(ふうどう)(作曲:杵屋正邦)
…(1) 〜(4) 尺八:山本邦山 (4) 箏:砂崎知子 (5) 第一尺八:青木鈴慕、第二尺八:
山本邦山、第三尺八:横山勝也…
[解説]
都山流尺八演奏家。現代尺八界の第一人者。
古典から現代音楽まで多彩なジャンルに精力的に取り組み、古典から現代までの幅広い邦楽作品の演奏と作曲に独自の境地を開きました。
尺八の演奏技法に天与の才を発揮し、それまで考えられなかった内外の一流ジャズ・プレーヤーと共演・CDを発表するなど、多くのファンに尺八の新しい魅力を知らしめた。
このアルバムには、自身の作品を含めた現代邦楽作品の中から、厳選した名曲・名演奏を収録。
[山本邦山(やまもと・ほうざん)]
1937年滋賀県出身。都山流尺八演奏家・作曲家。46年中西蝶山に師事。59年第一回リサイタル開催。
66年尺八「三本会」(青木鈴慕、横山勝也)結成。67年ニューポートジャズフェスティバルに参加。
以後、内外の第一線ジャズ・ミュージシャンと共演。75年芸術選奨文部大臣賞受賞。現在、都山流尺八楽会専務理事、検定委員、都山流邦山会主宰。
東京芸術大学教授、現代楽作曲家連盟事務局長、滋賀県三曲協会会長。
※販売価格は税込価格です。
【11.竹一菅/青木鈴慕 日本音楽の巨匠】
SOLD OUT
[曲目・演奏]
(1) 鹿の遠音(Toune) (2) ‐1.竹藾五章(Tikuraigoshou)第1章芬陀(Hunnda)
(2) ‐2.竹藾五章第二章 爽竹 (2) ‐3.竹藾五章第3章 虚藾 (2) ‐4.竹藾五章
第4章 破竹 (2) ‐5.竹藾五章第5章 明暗 (3) 奥州薩慈 (4) 巣鶴鈴慕
(Sokakureibo)(鶴の巣ごもり) (5) 残月(生田流箏曲尺八素吹き) (6) さらし
(山田流箏曲素吹き) (7) 盤渉調(Banshikicho)
…尺八:青木鈴慕…
[解説]
琴古流本曲とされる「鹿の遠音」「巣鶴鈴慕(鶴の巣ごもり)」といった馴染み深い曲は、実は本曲としては例外的なもの。
元来、琴古流本曲は普化教の宗教的要素が多いものだが、この2曲は創作力にあふれている。
愛好家に人気があるのも、その独創的な曲調が愛されているのだろう。
2曲目は諸井誠の名曲「竹藾五章」で、尺八と現代音楽の融合が見事な大曲。
ほかも熟成された演奏で、尺八と青木鈴慕の魅力をあますところなく収録。
[青木鈴慕(あおき・れいぼ)]
1935年東京生まれ。重要無形文化財保持者(人間国宝)。琴古流協会会長、日本三曲協会副会長。
琴古流尺八を初代青木鈴慕(父)に師事。64年に横山勝也、山本邦山と「尺八三本会」を結成し、尺八ブームの一翼を担う。
69年に尺八の現代曲で初の重音奏法に取り組み、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
30代は流派にとらわれない個性的な演奏で、また現在は円熟さと風格が熟成された格調高い演奏で、より豊な音楽を創造。2002年紫綬褒章受賞。
※販売価格は税込価格です。
SOLD OUT
――『 長唄 』――
【12.長唄 芳村伊十郎/京鹿子娘道成寺 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
京鹿子娘道成寺(Kyokanoko Musume-dojoji)
…唄:芳村伊十郎、松島庄三郎、冨士田新蔵 三味線:杵屋栄次郎
(Kineya Eijiro)、杵屋五三助(Kineya Gosasuke)、杵屋長四郎(Kineya Choshiro)
笛:福原百之助 小鼓(Kotsuzumi):望月吉三郎、堅田喜三久(Katada Kisaku)
大鼓(Otsuzumi):梅屋福太郎 太鼓(Taiko):藤舎呂雪(Tosha Rosetu)
鳴物(Narimono):望月太意之助(Mochizaki Tainosuke)、望月吉四郎、
望月太輔(Mochizaki Tasuke) 狂言方(Kygennkata):竹柴薪助(Takeshiba
Shinsuke)…
[解説]
さまざまな三味線音楽の中で唄物の代表で、歌舞伎音楽としても発達してきた長唄。
本作は昭和31年(1956年)に人間国宝に認定され、日本芸術賞などを受賞している長唄の名人、七代目芳村伊十郎が、立唄という主席歌手で収録したもの。
レコード会社の老舗コロムビアが所有する、数ある音源のコレクションの中のひとつ「娘道成寺」は、声量豊かで圧倒的な芸を聴かせていた往時の伊十郎の唄声が堪能できる名盤。
[芳村伊十郎(よしむら・いじゅうろう)]
1901年東京・浅草生まれ。
八代目芳村伊四郎に学び、辰三郎、金五郎、九世伊四郎を経て、50年に七世伊十郎を襲名。
56年に重要無形文化財(人間国宝)に認定される。その後66年に日本芸術院賞を受賞、65年には長唄協会会長に就任する。
舞台では杵屋栄蔵・栄二、演奏会では山田抄太郎、今藤長十郎らとコンビを組み、声量豊かな美声で圧倒する芸をきかせ、長唄界の発展に寄与した。
73年9月、逝去。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【13.鷺娘/長唄 東音会 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 鷺娘 (2) 松の緑 (3) 助六
…唄:西垣勇蔵、宮田哲男 三味線:菊岡裕晃、杵屋弥三郎 笛:福原百之助
小鼓:望月太喜右衛門、望月太喜雄 大鼓:望月左吉、藤舎呂雪六翁、四世
杵屋六三郎…
[解説]
長唄は江戸で歌舞伎音楽として発展した三味線音楽で、常磐津・清元が語りに対して、長唄は歌ものとされる。
また日本舞踏の演目の伴奏としても長唄が多く用いられる。
本作は、舞踏家にも人気の「鷺娘」(いわゆる町娘もの、白無垢の花嫁姿の美しい娘、実は鷺の精の踊り)や「助六」(粋な江戸っ子助六の威勢を楽しむ演目。
世話物、歌舞伎十八番のひとつ)、「松の緑」(緑起の良い松に子供の成長を願った祝儀物の代表曲)を収録。
[東音会(とうおんかい)]
東音会は、芸術員会員で東京芸術大学教授の故・山田抄太郎の提唱で1957年、東京芸術大学音楽部(前身は東京音楽学校)邦楽科長唄専攻卒業生を中心とした演奏団体として結成。
山田を会長に10名でスタートし、東音会に発展。
現在の東音会同人数(準同人を含めると)は102名で、歌舞伎座での数々の舞台、長唄演奏会などで活躍する。
高度な技量が要求され、芸大卒業後も東音研修所で研修をつみ、理事会が承認したものを同人とする。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
――『 笛 』――
【14.笛 藤舎名生/四神 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 玄武(Genbu) (2) 朱雀(Sujaku) (3) 白虎・青龍(Byakko・Seiryu)
…(1) 〜(3) 作曲・笛:藤舎名生(Tosha Meisho) (1) 小鼓(Kotsuzuni):亀井広忠
(Kamei Hirotada) (3) 締太鼓(Shimedaiko):中川秀亮(Nakagawa Hideaki)…
[解説]
藤舎名生は、平成元年に旧名「推峰」から、六百年前に猿楽の笛の名手といわれた名を復活させて襲名し、作曲・演奏と近年素晴しい活動をしている。
名生が古代中国より日本に伝わる、東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武という、四方それぞれの方角を守護する神からイメージをふくらませて名生が作曲したもので、千変万化の音色を奏でる名生のかけがえない笛とあわせて、深遠なる世界をじっくりと堪能できる作品。
[藤舎名生(とうしゃ・めいしょう)]
横笛奏者。1941年、藤舎流家元、藤舎秀蓬を父として生まれる。
57年にNHK邦楽技能者育成会第六期に入学。
78年「宇宙」の作曲で大阪府民劇場奨励賞、81年には「深山の詩」「テラ」の両作で文部大臣舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。
89年に旧名「推峰」から六百年前に猿楽の笛の名手といわれた「名生」の名を復活させ、襲名し、97年に第17回松尾芸能賞優秀賞を受賞するなど、作曲・演奏と近年素晴しい活動をしている。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【15.笛/寳 山左衛門 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 花の寺 (2) 三井の晩鐘 (3) 山桜の歌 (4) 風紋 (5) 渦 (6) 月〜乱序〜竹の踊
…(1) 〜(6) 作曲・笛:寶 山左衛門 (1) 笛:福原百華、福原徹彦、福原清彦
琵琶:今井朝子 (2) 笛:福原百華 (4) 笛:福原徹彦 (5) 太鼓:初世藤舎呂雪
(6) 打物:福原百華…
[解説]
前名、六代福原百之助。長唄囃子笛方人間国宝。
踊りや歌舞伎の伴奏楽器だった横笛を独立楽器として確立し、笛の独奏作品・笛を主体にした合奏曲を多数発表。
「義経が五条の橋で吹いた」と伝えられる、古典の雅びな世界から現代に通ずる横笛の深い味わいを、他に代えがたい美しい音色をもって「日本のこころ」にまで高めた古今の最高峰的存在である。
このアルバムには、笛の比類ない美しさにあふれた代表作品を収録している。
[寶 山左衛門(たから・さんざえもん)]
1925年東京市出身。父五世福原百之助より福原流小鼓・太鼓・笛の指導を受ける。
40年父考案の「篠笛音譜」を改良・完成。45年日本で初めての笛だけの創作曲を発表。
64年六代目福原百之助襲名。73年第一回リサイタル開催。77年芸術祭大賞受賞。82年芸術選奨文部大臣賞受賞。
83年紫綬褒章受賞。87年東京芸術大学客員教授就任。92年四世宗家 寶 山左衛門襲名。93年人間国宝認定。
※販売価格は税込価格です。
――『 義太夫 』――
【16.八世 竹本綱大夫 義太夫「仮名手本忠臣蔵」 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
仮名手本忠臣蔵(Kanadehon Chusingura (The Treasury of Loyal Retainers))
(竹田出雲・三好松洛・並木千柳 合作)
(1) 三段目 松の間の段 (2) 七段目 一力茶屋の段(上) (3) 七段目一力茶屋の段(下)
録音:1960年(1) ,1959年(2) (3)
…(1) 浄瑠璃:八世竹本綱大夫 三味線:十世竹澤彌七 (2) (3) 浄瑠璃:八世竹本綱
大夫、七世竹本土佐大夫、三世豊竹つばめ大夫
[四世竹本越路大夫] 三味線:
十世竹澤彌七 下座(geza
[“background music”players]):杵屋栄二社中…
[解説]
デメトリオ・ストラトスにもディアマンダ・ギャラスにも匹敵する、いや、まったく別次元の驚愕の「声」と「息」の芸術が日本にも存在したという事実にまずは感嘆すべし。
世界に誇る「義太夫」を初めて聴くならば、名作『仮名手本忠臣蔵』の歴史的全曲録音から抜粋編集された本CDがお勧め。
語り芸の極致「三段目」と、三味線・囃子を共に演じる絢爛な「七段目」(抜粋)を収録。
義太夫の奥義を存分に味わえる名作・名録音である。
[竹本綱大夫(たけもと・つなたゆう)]
1904年大阪生まれ。11年二代豊竹古靭太夫に入門。
22年八代綱太夫を襲名、昭和を代表する文楽太夫として知られる。
55年重要無形文化財保持者(人間国宝)。63年日本芸術院賞受賞、69年日本芸術院会員。
珍しいものを伝承していれば、素人義太夫のところへ通うほどの熱心さで、多くの稀曲、近松物を習得。
理知的、現代的な演奏で、時代物・世話物ともにすぐれ、近松物の復活・演奏にも情熱を注ぎ、独特の境地を築いた。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【17.義太夫 豊竹山城少掾/菅原伝授手習鑑〜道明寺の段〜 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]◇全2枚組◇
菅原伝授手習鑑〜道明寺の段〜
(SugawaraDenju Tenarai Kagami〜Domyoji no Dan〜)
…浄瑠璃:豊竹山城少掾(Toyotake Yamashironoshojo) 三味線:鶴沢清六
(Tsurusawa Seiroku)…
[解説]
「菅原伝授手習鑑」は、「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」と並び三大名作のひとつといわれ、天神(菅原道真)縁起を主題に、当時話題となった天満の三つ子誕生などを巧みに取り入れた作品。
芸術院会員、人間国宝に認定され、文化功労者にも指定された浄瑠璃の豊竹山城少掾は、音遣いと心理描写にすぐれ、山城風といわれる独自の風を確立した名人。
不世出の名コンビといわれた三味線の鶴沢精六との数少ない貴重な音源を初CD化したもの。
[豊竹山城少掾(とよたけ・やましろのしょうじょう)]
1878年東京生まれ。初め五代竹本津賀太夫に師事して竹本小津賀太夫、のち大阪に移り二代竹本津太夫に学び、竹本津葉芽太夫。
さらに二世豊竹古靭太夫を経て、47年に山城少掾となる。
46年に芸術院会員となり、55年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、59年に引退、60年には文化功労者に指定されている。
語り口は音遣いと描写にるぐれ、山城風といわれる近代的な独自の風を確立した。
67年、88歳で逝去。
CD全2枚組
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
【18.常磐津/常磐津一巴太夫 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
吉田屋(其扇屋浮名恋風(Sono Ohgiya Ukinanokoikaze))(作曲:鳥羽屋里夕)
(1) 前弾 (2) 冬編笠の赤張りて〜 (3) うさんらしく吉田屋の〜 (4) あこれあこれ喜左〜
(5) 合方 (6) 無残やな夕霧は〜 (7) 明け暮れ恋しい夫の顔〜 (8) とうに死ぬるはずなど〜
(9) 合方 (10) よく若にご万歳や〜 (11) 夕霧涙もろともに〜 (12) 恋には義理のあるものを〜
(13) 煎薬と練薬と〜 (14) かかるところへ喜左衛門〜
…浄瑠璃:常磐津一巴太夫、常磐津巴瑠幸太夫、常磐津和佐太夫、常磐津二三
太夫 三味線:常磐津八百二、岸澤巳之吉 上調子:常磐津祐二郎…
[解説]
常磐津節浄瑠璃方の人間国宝。表現の巧みさ、声の良さ渋さでファンを酔わせる当代の第一人者。
大坂新町の廓にある吉田屋を舞台にした「廓文章」は、近松門左衛門の人形浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡」が原作。
豪商藤屋の若旦那伊左衛門と遊女夕霧の、ハッピーエンドに至る、酸いも甘いも噛み分けた味わい深さが見事に表現された常盤津一巴太夫一代の名演を、公演中から話題を呼んだ歌舞伎座千秋楽の翌日、直ちに同じ演者でデジテル録音した。
[常磐津一巴太夫(ときわず・いちはだゆう)]
1930年生まれ、京都市出身。5歳で観世流謡曲・仕舞を習い、15歳で長唄を習う。48年常盤津文字一郎師に師事。
52年常盤津一巴太夫を許される。54年大阪中座にて歌舞伎興行の初舞台。67年大阪旭座にて歌舞伎興行の立語りを勤める。
81年重要無形文化財常磐津節の総合指定。95年人間国宝認定。京都府文化功労賞、滋賀県文化賞、大津市文化特別賞を受賞。現在社団法人関西常盤津協会理事長。
※販売価格は税込価格です。
――『 三味線 』――
【19.三味線 杵屋五三朗/元禄花見踊 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 勧進帳(Kanjincho) (2) 京鹿子娘道成寺(Kyokanoko Musume-Dojoji)
(3) 元禄花見踊(Genroku-Hanamiodori) (4) 越後獅子(Echigo-Jishi) (5) 江戸祭
(Edo-Matsuri) (6) 秋色種(Aki No Irokusa) (7) 連獅子(Renjishi) (8) 喜三の庭
(Kimi No Niwa)
…三味線(Shamisen) :杵屋五三郎(Kineya Gosaburo)、杉浦弘和(Sugiura
Hirokazu)、杵屋五三寿郎(Kineya Gosajuro) 笛(Fue) :福原百之助(Fukuhara
Hyakunosuke) 箏(Koto) :萩岡松韻(Hagioka Shoin) 鼓(Tsuzumi) :堅田喜三久
(Katada Kisaku) 他…
[解説]
杵屋五三郎は、芸術祭優秀賞・大賞のほか、日本芸術院賞など多数受賞し、また重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されているほどの長唄三味線の妙手として知られている。
本作は、長唄で有名な曲で、「元禄花見踊」「勧進帳」「連獅子」などのエッセンスを収録しており、インストゥルメンタルの形でまとめたもの。
また、人間国宝の寶山左衛門(福原百之助)、同じく人間国宝の堅田喜三久という巨匠たちも参加している。
[杵屋五三郎(きねや・ごさぶろう)]
1918年東京生まれ。本名増田元弘(ちかひろ)。初世五三郎に学び五三助。78年三世五三郎を襲名。
芸術祭優秀賞・大賞のほか紫綬褒章、日本芸術院賞、松尾芸能賞、モービル音楽賞などを多数受賞し、89年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
近年の長唄三味線の名人で「大薩摩もの」のような豪快な作品から、「めりやす」や軽快なものまで、あらゆるジャンルにわたり見事な演奏を聴かせる。
作曲は「日月星」「筧の水」など。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
――『 琵琶 』――
【20.琵琶劇唱〜鶴田錦史の世界 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 俊寛(望月唖江、鶴田錦史)(Mochizuki Ako, Tsuruta Kinshi)
(2) 壇の浦(水木洋子、鶴田錦史)(Mizuki Yoko, Tsuruta Kinshi)
(3) 義経(村上元三、鶴田錦史)(Murakami Genzo, Tsuruta Kinshi)
…歌:鶴田錦史(Tsuruta Kinshi) 琵琶:田中鶴旺(Tanaka Kakuo)、斉藤鶴竜
(Saito Kakuryu)、岩佐鶴丈(Iwasa Kakujo)…
[解説]
単に薩摩琵琶の名手というより、武満徹作曲による名作「ノヴェンバー・ステップス」でのNYフィルとの世界的な評価を獲得した、故・鶴田錦史のラスト・レコーディング。
三面の薩摩琵琶を縦横に駆使して織り成された源平の音絵巻は、ひとつのオーケストラに匹敵するほどの色彩感をもっており、聴きどころ多数。
さらに武満徹が特別寄稿した「鶴田錦史さんのこと」を収録、琵琶だけにとどまらない、鶴田の人間性にも焦点を当てている。
[鶴田錦史(つるた・きんし)]
1911年。薩摩琵琶演奏家、鶴派の創始者。楽器や演奏法に改良、工夫を試み、オリジナルの演奏を編み出す。
また作曲家・武満徹との60年代の一連の共同作業(映画『怪談』の音楽や『エクリプス』など)、特に武満徹作曲の「ノヴェンバー・ステップス」(67年)を小澤征爾指揮・NYフィル、横山勝也の尺八とともに初演、大きな反響を呼び、以降国内外で100回以上の演奏を行い、琵琶を世界に知らしめた。
95年4月脳こうそくのため死去。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
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――『 鼓 』――
【21.鼓〜望月朴清の芸術 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 小鼓(Kotsuzumi) 独奏「一調のしらべ(Iccho No Shirabe)」 (2) 小鼓と能菅
「拍子の彩」(Kotsuzumi And Nokan"Hyoshi No Aya") (3) 長唄「鷺娘」(Nagauta
"Sagi-Musume") (4) 小鼓と篠笛「越後獅子変奏」(Kotsuzumi And Shinobue
"Echigo-Jishi Henso") (5) 長唄「勧進帳」(Nagauta "Kanjincho")
…(1) 〜(5) 鼓:望月朴清(Mochizuki Bokusei) (1) 〜(5) :福原清彦、福原寛
(Hukuhara Kan) (3) (5) 唄:芳村孝次郎 (3) (5) 三味線:杵屋五三吉(Kanoya Gosakichi)
(3) (5) 三味線:杵屋三寿郎(Kineya Gosajuro) (3) (5) 三味線:杵屋五吉郎(kineya
Gokichiro) (3) 太鼓、銅鑼/(5) 皷:望月左太郎(Mochizuki Sataro) (5) 大皷:望月太三郎
(Mochizuki Tasaburo)…
[解説]
日本の伝統音楽を支える、囃子の立鼓(たてつづみ)として活躍する巨匠・望月朴清(現・人間国宝)が描く、色彩感覚あふれる日本の音。
古典長唄から小鼓の独奏まで、さまざまなタイプの演奏を収録。裂帛の気合いから打ち出される鼓の音色による、気迫あふれる熱演が堪能できる。
小鼓方の三代目堅田喜左久は弟である。歌舞伎俳優で人間国宝の中村富十郎が特別寄稿した「朴清さんの音」を収録。
[望月朴清(もちづき・ぼくせい)]
1934年東京・日本橋生まれ。
日本の伝統音楽、歌舞伎の囃子方・鼓の第一人者望月朴清は、安永二年(1773)より連綿と続く囃子の名家・望月家の当主。
かつて現代音楽を含め、幅広い音楽活動も行ない、現在は古典中心に菊五郎劇団の立鼓の要職にある。
93年、四代望月朴清を襲名。98年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
弟にもうひとりの人間国宝、三代目堅田喜左久がいる。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
――『 能楽 』――
【22.能楽 宝生九郎・松本謙三/船弁慶 日本音楽の巨匠】
[演目・演奏]
能―「船弁慶」(Funa Benkei)
シテ:宝生九郎(Hosho Kuro) 子方(Kokata):寺井良雄 ワキ:松本謙三
ワキツレ:松本義(Matsumoto Yoshi)
狂言―「天稟」(Tenpin):野村万蔵
…地謡(Jiutai):宝生英雄(Hosho Hisao)、前田忠茂、波吉信和、渡邊三郎
笛:藤田大五郎 小鼓(Kotsuzumi):北村一郎 大鼓(Otsuzumi):亀井俊雄
太鼓(Taiko):金春惣一(Konparu Soichi)…
[解説]
おなじみの義経・弁慶もののひとつで、義経都落ちです。
能楽の上演頻度も高く、また歌舞伎で取り上げられるほど人気のある曲「船弁慶」。
堅実・重厚な芸風の宝生九郎の「シテ(主役的演技をする人物)」と、人間国宝に認定された松本謙三の「ワキ(シテの演技を引き出したり、シテと対峙して劇を進行させる役)」、また名人といわれた野村万蔵の狂言による、天稟(てんぴん)の至芸を堪能できる名盤を初CD化。
[宝生九郎(ほうしょう・くろう)]
1900年生まれ。
09年、上京して第十六代家元・宝生九郎知栄の門に入り、17年3月に第十七代宗家を継ぎ、その後宝生流発展に一生を捧げ、74年に逝去、74歳。
[松本謙三(まつもと・けんぞう)]1899年生まれ。幼にして上京し宝生新の門に入る。
1966年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、ワキ方として四十余年に及び活躍した。
80年逝去、81歳。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
――『 三十弦 』――
【23.三十弦/宮下 伸 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 三十弦と打楽器の為の「積」(作曲:宮下秀冽) (2) 三十弦独奏のための「メッセージ」
(作曲:宮下 伸) (3) 三十弦と津軽三味線のための「律」(作曲:宮下 伸) (4) 「正倉院」
(作曲:宮下 伸)
…(1) 三十弦:宮下 伸 小鼓:堅田喜三久 パーカッション:吉原すみれ (2) 三十弦、ドラ、
シンバル、キン、バンスリー他:宮下 伸 (3) 三十弦:宮下 伸 津軽三味線:高橋祐次郎
(4) 三十弦・ソプラノ箏:宮下 伸 篠笛・能管:藤舎名生…
[解説]
父、宮下秀冽考案の巨大箏「三十弦」を超絶のテクニックで弾く箏曲界のヴィルトゥオーゾ。
日本音楽界を代表する若き大家として、フデチェク(ヴァイオリン)、シャンカール(シタール)、ゴールウェイ(フルート)などジャンルを超えた世界の名手と共演。
箏の音色美は他の追随を許さず、常に聴く者を魅了し続ける。
ここには、かつて「オーディオ・レコード」という新たなジャンルを切り開いた、広大なダイナミズムに満ちた三十弦の名曲を収録。
[宮下 伸(みやした・しん)]
1964年東京芸術大学卒業。在学中、安宅賞受賞。68年第一回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。73年芸術祭大賞を受賞。
75年以降世界各国で公演、フデチェック(ヴァイオリン)、シャンカール(シタール)、ゴールウェイ(フルート)など、世界有数の音楽家と共演。
ジャンルにとらわれない国際的活動を行なっている。創造学園大学・副学長。同学創造芸術学部・学部長。堀越学園特別教授。箏曲・宮下社秀会会長。
※販売価格は税込価格です。
――『 三絃 』――
【24.三絃/西潟昭子 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) DUO'87(作曲:三枝成彰) (2) 三絃のための「組曲」(作曲:ルー・ハリソン)第一楽章、
第二楽章、第三楽章、第四楽章 (4) カインの犠牲者達のために(作曲:松平頼暁)
(4) 捩烈譜(れつれつふ)(作曲:池辺晋一郎)
…(1) 〜(4) 三絃:西潟昭子 (1) 箏:福永千恵子 (4) コントラバス:溝入敬三、打楽器:山口
恭範、菅原 淳…
[解説]
伝統楽器である三弦(三味線)演奏の可能性を、30年にわたり現代音楽作曲家への委嘱という方法で追求し続ける現代のヴィルトゥオーゾ。
これまで、三枝成彰・玉木宏樹・佐藤聰明・坪能克裕・池辺晋一郎・松平頼暁・吉崎清富・篠原真・高橋悠治・鳥養潮・西村朗・一柳慧・柴田南雄・諸井誠・ルー・ハリソン・菅野由弘・松尾祐孝…など、現代を代表的する第一線作曲家に委嘱を行なっている。
その中から厳選した記念碑的名曲・名演を収録。
[西潟昭子(にしがた・あきこ)]
1945年東京出身。三絃演奏者。母西潟美溪に山田流箏曲を習う。67年東京芸術大学卒業。在学中、中能島欣一教授に山田流箏曲・三絃を師事。
67年より杵屋正邦門下となり、現代邦楽の三絃を師事。79年パンムジークフェスティバル演奏コンクール独奏部門第1位受賞。
80年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2000年文化庁芸術祭大賞受賞。現在、洗足学園音楽大学教授、同大付属現代邦楽研究所所長。
※販売価格は税込価格です。
――『 囃子 』――
【25.囃子組曲/若山胤雄社中 日本音楽の巨匠】
[曲目・演奏]
(1) 祭り囃子組曲 (2) 江戸囃子(基本)四丁目(しちょうめ)〜先玉、四丁目〜後玉
(3) 江戸囃子組曲 (4) 神楽囃子組曲
…若山胤雄社中…
[解説]
祭り囃子は、山車や練り物の上で囃されたものと、それらを引く一種の「木やり」のようなものが元になったとされる。
またその流れは京都の祇園祭から全国に広まり、江戸では独自に発展、洗練され江戸囃子の形式となった。
東京には「太々神楽」「里神楽」の2通りの神楽囃子があり、太々神楽は神社の拝殿祭式の一部、里神楽は神楽殿で祭りの神賑で演じられる。
これらをもとに若山胤雄が組曲にした、囃子の集大成といえるのが本作。
[若山胤雄(わかやま・たねお)]
1928年三世若山寅麿の長男として東京蔵前に生まれる。四世若山胤雄、若山流家元。江戸時代より続く神楽の家筋。
41年、宮城島政造師に神楽の笛を、叔父若山春吉に神楽の舞を師事する。
76年、東宮御所に於ける御前演奏、93・94年、伊勢神宮奉納演奏などに代表される活動は、国内のみならず、アメリカ・カナダなど海外にもおよび高く評価を受ける。
94年「江戸里神楽 若山胤雄社中」として重要無形民俗文化財の指定を受ける。
※販売価格は税込価格です。
申し訳ございません。この巻は完売しました。
「SOLD OUT」
日本音楽の巨匠 Masters of Japan
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全14タイトル 全14枚セット
(※11タイトル完売です)
※販売価格は税込価格です。
各1枚
カートは各説明の下部にございます。
常磐津一巴太夫の芸(重要無形文化財保持者認定記念盤 復刻)
三世相錦繍文章 常磐津一巴太夫
日本音楽の巨匠【18.常磐津/常磐津一巴太夫 日本音楽の巨匠】