村田文三全集 CD3枚組
SP盤復刻 佐渡おけさ
民謡の原典ここにあり
「佐渡おけさ」を全国に知らしめた日本民謡界の巨星
没後五十年にして、あのSP盤が今ここに蘇る
佐渡が生んだ日本民謡界の巨星、村田文三(むらた ぶんぞう)。
大正15年から、昭和30年頃までのSPレコード盤音源を完全復刻CD化。
村田文三の声量と美声は、当時日本全国で絶賛された。
そのすばらしい佐渡民謡の歌声が、今ここに蘇る。
収録曲
〈唄〉村田文三
〈伴奏〉立浪会連中 全曲モノラル録音
没後50周年記念CD〈3枚組〉全51曲 歌詞・解説書付
特別価格で販売中
※販売価格は税込価格です。
●DISC‐1 村田文三全集
1. 佐渡おけさ節 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく〜」
2. 相川音頭 「ドッと笑うて立つ浪風の〜」
3. 相川音頭 「時に兼房御前に出でて〜」
4. 佐渡おけさ 「梅の匂いを桜に込めて〜」
5. 佐渡おけさ 「真野の御陵松風冴えて〜」
6. 佐渡おけさ 「雪の塚原 三眛堂も〜」
7. 佐渡おけさ 「霞む相川夕日に染めて〜」
8. 佐渡おけさ 「佐渡へ来て見よ 夏冬なしに〜」
9. おけさぞめき 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく〜」
10. 相川廓ぞめき 「仇し荒波寄せては返す〜」
11. 相川甚句 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく〜」
12. 相川甚句 「真野の御陵松風冴えて〜」
13. 相川音頭(源平軍談) 「扨も源氏の其の勢は〜」
14. 相川音頭(源平軍談) 「どうぞ九郎を討つべきてだて〜」
15. 佐渡おけさ 「雪の新潟吹雪にくれて〜」
16. 佐渡おけさ 「佐渡の鉱山白玉石は〜」
17. 佐渡おけさ節 「咲いた花なら散らねばならぬ〜」
●DISC‐2 村田文三全集
1. 佐渡おけさ 「沖のいざり灯夜になく鴎〜」
2. 相川音頭 「扨も源氏の其の勢は〜」
3. 佐渡おけさ 「よしゃれ放しゃれ錣が切れる〜」
4. 佐渡おけさ 「お国恋しや海山千里〜」
5. 佐渡金山やわら節 「佐渡の鉱山 朝日の如く〜」
6. 佐渡おけさぞめき 「待つに甲斐ない今宵の雨は〜」
7. おけさぞめき 「真野の御陵松風冴えて〜」
8. おけさぞめき 「濡れて色増す若葉の紅葉〜」
9. 佐渡おけさ(時局替唄) 「雪は降り積む満州をさして〜」
10. 佐渡おけさ 「佐渡の島根を打つ白波に〜」
11. 佐渡おけさ 「北は 大佐渡 南は小佐渡〜」
12. 佐渡おけさ 「波に浮島浮名はたてど〜」
13. 佐渡おけさ 「酒の 酒の相手に遊びの相手〜」
14. 相川甚句
15. 相川二上り甚句 「濡れて色増す若葉の紅葉〜」
16. 佐渡おけさ 「歳の 歳のゆかない妾にばかり〜」
17. 佐渡おけさ 「遠く離れて逢いたいときは〜」
●DISC‐3 村田文三全集
1. 佐渡おけさ 「佐渡の鉱山白玉石は〜」
2. 佐渡おけさ 「佐渡へ来て見よ 夏冬なしに〜」
3. 相川音頭 「扨も源氏の其の勢は〜」
4. 佐渡ぞめき 「堅いようでも油断はならぬ〜」
5. 佐渡おけさ 「佐渡で唄えば越後で囃す〜」
6. 追分〈上〉
7. 追分〈下〉
8. 佐渡おけさ 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく〜」
9. 佐渡おけさ 「月は照る照る 雪道滑る〜」
10. 佐渡おけさ節 「佐渡へ佐渡へと都の人は〜」
11. 佐渡おけさ 「霞む相川夕日に染めて〜」
12. 撰鉱場おけさ 「朝の早よからカンテラ下げて〜」
13. 佐渡おけさ 「来いちゃ来いちゃで二度だまされた〜」
14. 佐渡おけさ 「佐渡へ佐渡へと草木もなびく〜」
15. 相川甚句 「沖の鴎に汐時きけば〜」
16. 相川音頭 「ドッと笑うて立つ浪風の〜」
17. 撰鉱場あけさ 「朝の早よからカンテラ下げて〜」
音源使用レコード会社
日東蓄音器(株)/日本コロムビア蓄音器(株)/日本ポリドール蓄音器(株)
ニッポノホン(日本蓄音器商会)/日本ビクター蓄音器(株)/日本マーキュリー(株)
村田文三 佐渡の心をうたう (財)民族芸術交流財団理事長 三隅治雄
日本民謡の知名度ナンバーワンは、「佐渡おけさ」である。
その「おけさ」を大正15(1962)年4月、出来立てのホヤホヤの東京放送局(NHKの前身)で、最初に電波にのせたにが村田文三であった。
ゆたかな声量と美声は、人気テナーの藤原義江をも激賞せしめたほどで、レコード会社は競って彼の「おけさ」を取り上げ、また、地元佐渡の相川町で結成された立浪会のスターとして、国内はもちろん、朝鮮、台湾、中国東北部にまで巡業して、この歌の人気を高めた。
とはいえ、当人は漁師生まれの鉱山育ち。いがぐり頭の、いかつい大男で民謡歌手とはとても思えぬ。
しかし、飾らず、おおらかに、心いっぱいに「おけさ」や「相川音頭」を歌い上げるその声は、佐渡の風土を鮮やかに浮かびあがらせ、まさに、民謡の原点ここにあり、との感動をわれわれに与える。
制作にあたり 〈音楽プロデューサー 佐藤方紀〉
「村田文三全集」には、「佐渡おけさ」をはじめ佐渡の民謡を全国へ普及させた文三師の功労・功績を讃え、改めて、その歌唱力のすばらしさを日本全国の民謡ファンの方々に再認識していただくため、CDとして発売するものです。
大正15年から昭和30年前後までに録音された、当時のSP盤レコードから、ほぼ録音順に音源を復刻・収録しております。
そして、現在ではSPレコードがほとんど聴けなくなった民謡ファンのために、また、この貴重な音源、演奏を後世に伝え、残すためのCD化です。
収録された音源は、昭和5年から文三師が日本ビクター専属歌手として録音したものを中心に、レコード会社6社で録音・発売されたSPレコードから復刻、集大成いたしました。
この全集の制作にあたり、日本ビクター音源を除き、既に姿を消したレコード会社の音源は、多くの方々のご協力によりご提供をいただきました。心よりお礼申し上げます。
全集により、佐渡の民謡が未来永劫多くの日本民謡を愛する方々に聴き、歌い継がれ、村田文三師の偉大なる功績を歴史に留める大切な財産になりますことを願っております。
村田文三の生涯と功労
文三は(本名 文蔵)は、明治15(1882)年、1月1日、佐渡郡相川町下戸浜町の漁業 村田篤蔵
の6男2女の長男として生まれる。
佐渡鉱山に勤めていた大正14(1925)年、まわりの人たちに勧められ佐渡相川の民謡団体「立浪会」に入った。鉱山祭りなどでは夜通し流しに混じって歌っていた。抜きんでた声量と美声は、万人の認めるところとなり、30余年の歌手生活が始まる。
格調の高い節回しと並外れた声量、美声で風靡したおけさ歌手村田文三は、立浪会の看板歌手とともに「観光の島・佐渡」を全国に宣伝した立役者である。
文三の歌っていたおけさを作曲家山田耕筰が採譜し「佐渡おけさ」を作曲した。その後、日本ビクターの専属歌手となり、一層精力的に数百回の島外公演、4度の海外演奏に出掛け、中国大陸、朝鮮半島台湾などへも広がった。至る所で大歓迎を受け、国際文化交流を深めた。昭和10(1935)年の訪台では、記念の「おけさ塚」を建てている。
昭和28年文化の日、佐渡の民謡を以って全世界に「佐渡」を宣伝した功績によって、相川町の名誉町民第1号となり、昭和30年6月には、日本観光連盟より民謡普及功労賞、新潟日報社より文化賞など受け昭和31年8月10日、74歳の生涯を閉じた。
文三は、「おけさは上手に唄うものではない。聴いている人の心に入るのも。自分が酔ってはいけない。」が持論で、いくら人気が高まっても、華やかなスター生活の片鱗も見せなかった。素朴で質実な性格であり、明治男の典型ともいえる「謙虚」、「控えめ」、「テレ屋」で、欲もなく一途に「佐渡おけさ」の普及に一生を捧げた人だけに、その人柄と偉業が偲ばれる。
全集に収められております音源は、直接SPレコード盤からの収録によるものが多く、レコード盤の損傷等による雑音等、お聴きづらい曲が多々ございますことを、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。
村田文三全集 CD3枚組
没後50周年記念CD〈3枚組〉全51曲 歌詞・解説書付
特別価格で販売中
※販売価格は税込価格です。