柳家三亀松〜粋・艶　都々逸〜(CD2枚組)新装版 平凡の友

1901-1968 本名：伊藤亀太郎。

小学校卒業後、父と同じ川並の道に入る。
趣味として清元を習い、のちに湊家小亀に傾倒、湊家亀松と自称、素人天狗連に加わる。
川並の仕事がいやになり、流しをやったり、花柳界でタイコ持ちになったりする。

大正末ごろ、声の良さを買われて寄席に出るようになり、柳家三五語楼に認められ、
「柳家三亀松」の名を貰う。その後、大阪の吉本興業の専属となり、大阪公演を
多数行う一方、柳家左楽の推薦でパルロフォン・レコードに吹き込んだ
『新婚箱根の一夜』が大ヒットする。日華事変後は、吉本の“笑わせ隊”に参加し、
三度にわたり、戦地慰問の活動にも参加した。

昭和40年、芸術祭で奨励賞を受賞。
昭和43年、永眠。享年66歳。
墓は、中野・豪徳寺・戦死した弟二人、
父と共に静かに眠る。